障害者の喜び、悲しみの詩を歌に 奈良市で「わたぼうし音楽祭」
2016年08月8日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
障害者が思いを込めた詩を歌にして届ける「第41回わたぼうし音楽祭」が7日、奈良市の県文化会館で開かれ、喜びや悲しみなどさまざまな感情がこもった歌が披露された。
わたぼうし音楽祭は、障害者の芸術活動を支援する一般財団法人「たんぽぽの家」などが開催し、今年で41回目。全国から寄せられた作詩、作曲両部門の計603作品から入選した8作品が演奏された。
札幌市在住で筋ジストロフィーを患う後藤友貴さん(17)は来春の高校卒業を前に、出会えた喜びと別れの寂しさをストレートにつづった「サクヨサクラ」で初入選。作曲者とともにステージに上がり、思いをこめた詩を曲にあわせて歌った。
このほか、支えてくれた亡き母への感謝の思いがあふれた「風の手紙」、障害がある苦しみを率直に表現した「欲しい」なども披露された。
奈良市の会社員、広谷隆美さん(56)は「すばらしい歌ばかりで、ただただすごいという言葉しか出てこない」と話していた。
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