明治から昭和の名品を一堂に 奈良市美術館で展覧会
明治から昭和期にかけての奈良にまつわる美術作品約200点を集めた「奈良の街に眠る名品たち展」が奈良市美術館(イトーヨーカドー奈良店5階)で開かれている。14日まで。
当時の様子を紹介しようと、市民から寄せられた作品をもとに同館が初めて企画。展示品は明治から大正期の奈良の風景写真、奈良の風景を描いた日本画・洋画、一刀彫などの彫刻、絵はがきやポスターの歴史資料など。
明治期の東大寺大仏殿、奈良市役所、猿沢池の様子などを知ることができ、一刀彫で有名な橋本良寿の鹿の彫刻も並んでいる。
奈良市の木彫家、太田佳男さん(78)は「奈良には素晴らしい美術品が埋もれていることがわかる。街の歴史に触れられるいい展示だと思います」。
同館の説田晃大学芸員は「奈良の歴史資料を残す意味でも大事な展示。時代ごとの雰囲気や空気を作品を通じて感じてほしい」と話している。
開館時間は午前10時~午後5時半。12日休館。13、14日は学芸員の作品解説がある。問い合わせは奈良市美術館(☎0742・30・1510)。
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