市議が消火栓の水を勝手に使用 投書で発覚、葛城市は刑事告訴検討
2016年09月7日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
葛城市は6日、同市の男性市議(69)が、防火用の消火栓の水を不正利用していたと発表した。市は窃盗や消防法違反容疑での刑事告訴を検討している。
先月末に市長あての投書があり発覚。投書によると、市議は昨年8月22日に自宅近くの消火栓からタンクに水を入れて盗んだとされ、軽トラックの荷台に積んだプラスチックタンクをのぞき込む写真も添付されていた。
先月29日に市議が市水道課を訪れ、「消火栓の水道を使ったので、相当額を支払いたい」と申し出た上で、7800円を支払った。不正利用した量や日時は「覚えていない」としているが、写真に写っていたタンクの容量は300リットル(約30円相当)程度という。
市議は区役員を務めており、防火水槽に水を移す際に使うため、不要になった消防用ホースを自宅で預かっていた。市議は取材に対し、「区で管理している川の堤防の芝桜に水をやる際に使った」などと釈明。普段の水やりには川か井戸の水を使っていたとし、「このときは慌てていた。申し訳ない」とした。
生野吉秀副市長は「厳格に対処した上で、警察の捜査に協力したい」と話した。
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