秋の平城京天平祭は収穫祝う「みつきうまし祭り」 特製ご朱印帳で古刹めぐりも
世界遺産・平城宮跡(奈良市)を会場とする恒例の「平城京天平祭・秋」が今年から、秋の実りを祝う「みつきうまし祭り」として10月29日~11月6日に開催される。法華寺、西大寺、海龍王寺の周辺3寺と連携、光明皇后や称徳天皇ゆかりの古刹も巡ってもらおうと、女性の天平衣装と同じ生地を使ったオリジナルご朱印帳を初めて作製した。〝御朱印ガール〟の人気も集めそうだ。
天平祭は平城宮跡にぎわいづくり実行委員会と県、市の主催で平成23年から開催。現在は春と夏、秋に行われている。
秋は今回から、祭りのために収穫した食べ物や花、歌などを献上することを意味する「みつき」という言葉を用いた名称に。古代行事の再現やステージイベント、天平衣装体験、食のコーナーなどが予定されている。
朱印帳は観光雑誌「ならめがね」を発行する合同会社エディッツ(奈良市)の協力で作製した。表紙には、天平祭の行列などで女性が着る天平衣装と同じ生地を使用。花の文様「円花文」が施され、華やかなものとなっている。裏表紙は平城京を守る四神にちなみ、青、赤、白、黒の4色をそろえた。
限定710冊(1冊1300円)で、東京・奈良まほろば館で今月16~29日に行うキャンペーンで先行販売し、10月29日からは祭り会場で販売予定。購入すると同29、30日と11月3、5、6日に平城宮跡大極殿院南門前の特設会場で「平城宮跡特別ご朱印」を無料で受けられる。寺院での朱印は拝観料・ご朱印代が必要。
ならめがね副編集長の白崎友美さんは「天平衣装は女性のあこがれ。その生地を使った朱印帳を手にする女性はうれしくなると思う」、海龍王寺の石川重元住職は「参拝は観光の一環ととらえられがちだが、奈良時代からの祈りを感じていただきたい」と話している。
問い合わせは県平城宮跡事業推進室(☎0742・27・8973)。
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