子供の〝夜更かし〟ワースト2位返上へ 「元気なならっ子約束運動」で
県内の3~5歳児の健全育成を目指し、県教委は「元気なならっ子約束運動」を進めている。統計によると、県は小学6年生の就寝時間が全国で2番目に遅い〝夜更かし県〟といい、運動を通じて幼いころから早寝早起きなどの習慣をつけ、汚名返上を目指す。
児童が親と約束を決めて守ることで、コミュニケーションを増やして自立心などを育み、健全な育成につなげようと、平成21年度から実施。親子で楽しみながら運動を続けてもらおうと、昨年度から強化月間には、約束を守れば貼り付けるシールとノートを配布している。
シールとノートの配布はこれまで、県内の幼稚園・保育園に通う3~5歳児が対象だったが、今年度から在宅児童にまで拡大。対象となる児童約3万3千人の家庭に配布している。
文科省の「25年度全国学力・学習状況調査」によると、「毎日、同じぐらいの時刻に寝ていますか」という質問に対し、県内の全公立小学校の6年生約1万2千人の21・2%が「午後11時以降に寝ている」と回答。県教委によると、奈良県は全国で2番目に就寝時間が遅い〝夜更かし県〟という。
県教委は「就寝時間が遅いということは、不規則な生活が習慣になってしまっているということ。運動を通じて幼いころから早寝早起きの習慣をつけてほしい」としている。シールとノートは県庁や市町村役場などで配布している。
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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)