第25回豊祝会に800人 「互いに喜び楽しめる宴を」 奈良大の上野誠教授が講演
2016年11月2日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良の日本酒を楽しむ「第25回豊祝会」(奈良豊澤酒造主催)が1日、奈良市の奈良春日野国際フォーラムで開かれ、約800人が参加した。
奈良豊澤酒造の大吟醸「豊祝」が全国新酒鑑評会で金賞を受賞したのを機に、平成4年から毎年開かれている。今年も「豊祝」は同鑑評会で12回目の金賞受賞を果たした。
この日は冒頭、豊祝会の会長を務める西口廣宗・南都銀行相談役が、「金賞の受賞は『豊祝』が日本一の酒という証。社長、社員の努力あってこその結果だと思う」とあいさつした。
続いて、万葉学者の上野誠・奈良大教授が「宴の古代学」をテーマに講演。奈良豊澤酒造の豊澤安男会長らと日本書紀に出てくる酒を勧める歌を壇上で唱和し、「宴においてはもてなす側も、もてなされる側も喜び楽しむことを考えるべき。共同体をつくるには、酒を酌み交わし、同じ釜の飯を食うことが一番だ」と話した。