写真家・入江泰吉を語る 朗読劇や映像で 12月10日、東大寺・金鐘ホールで
2016年11月11日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良出身で日本を代表する写真家の一人、入江泰吉(1905~1992年)を朗読劇やドキュメンタリー映像で紹介する「入江泰吉の心を語る~奈良の光と風と影~」(大阪ガス主催)が12月10日午後1時から、東大寺総合文化センター金鐘ホール(奈良市水門町)で開催される。
入江は奈良市で生まれ、兄の影響で写真に興味を持ち、大阪へ。昭和16年、日本写真美術展に「文楽」を出品して文部大臣賞を受賞し、写真家としての地歩を固める。20年の大阪大空襲で奈良に引き上げ、以後、大和路の寺社や風物の撮影に専念した。毎日出版文化賞、菊池寬賞など数多く受賞している。
イベントの第一部では入江の後半生を描いた大正まろんさん作・演出の朗読劇「みつめればそこに」(約60分)を上演する。第二部ではゆかりの深い人々をインタビュー取材した保山耕一さん制作のドキュメンタリー映像「映像詩・入江泰吉の気配」(約30分)を上映する。
また、第三部では生前の入江を知る橋本聖圓・東大寺長老、岡本彰夫・春日大社前権宮司らが「入江泰吉が愛した風景」と題して座談会(約60分)をする。
定員300人で料金は千円(要予約)。問い合わせは大阪ガス都市魅力研究室(☎06・6205・2366)。