【奥野誠亮氏死去】「『日本人たれ』と訴えた政治家」 地元でもしのぶ声
2016年11月17日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
16日夜、老衰のため103歳で死去した元法相の奥野誠亮氏。歯にきぬ着せぬ物言いと、保守政治家としての信念を最後まで貫いた姿に、地元の奈良県御所市をはじめ県内からは、生前をしのぶ声が多く聞かれた。
「自分の意志をはっきりと主張なさる一方、周囲への気遣いも温かい方でした」。地元の婦人会の一員として奥野氏の選挙戦を手伝ったことがあるという木村明美さん(83)=御所市=は、当時を振り返りながら話した。
吉村泰男さん(66)=御所市=は、突然の訃報に「驚いた」といい、「憲法改正や国を守る信念など、『日本人たれ』と訴え続けた政治家。安らかに眠ってほしい」と話した。
また、自民党県連の奥山博康幹事長は、「偉大な政治家の訃報に残念の一言。長年、国、県、地元の発展に尽くされた。心からご冥福をお祈り申し上げる」とのコメントを発表した。
荒井正吾知事も、「先日お元気な姿に接したばかりで衝撃を受けている。国政の要職を歴任され、県はもとより国の発展へのご尽力は大きく、とても言葉では表し尽くせない。謹んでご冥福をお祈り申し上げる」とコメントした。