【やまと人巡り】「若者増やさないと村の将来ない」 東吉野村村長の水本実さん(67)
2016年11月28日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良県東吉野村の村長、水本実さん(67)が今、なりふり構わず取り組んでいるのが若者定住施策である「クリエイティブヴィレッジ構想」。「若者を増やさないと子供が生まれないし、人口は増えない」と理由はいたって明確だ。
村民の52%が65歳以上と高齢者割合は県内でも高い。若者は村の活性化には欠かせない。施策の甲斐あってか平成25年からの移住者は40人近くにのぼる。
東吉野は豊かな自然だけではない。明治維新直前に王政復古に動いた天誅組が最期を遂げた鷲家(わしか)口、最後のニホンオオカミの像、水の神様を祭る丹生川上神社など観光資源も豊富。「村の将来に明るさは見えない」と真顔で語るが村のポテンシャルは高い。 (吉)