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大和橘、ブランド化で観光資源に 推進協発足5年、期待高まる


大きく実った大和橘を収穫する学生

大きく実った大和橘を収穫する学生

日本固有のかんきつ類の一種で、奈良にゆかりの深い「大和橘(やまとたちばな)」。この品種を奈良県のブランド品にして地域活性化を図ろうと、大和郡山市商工会の有志らが5年前に立ち上げた「なら橘プロジェクト推進協議会」主催の「収穫祭」が昨年に続き同市内で開かれ、栽培する農家や市民ら約80人が参加した。
大和橘は古くから太平洋岸の温暖な地域に自生するが、現在は環境省の絶滅危惧種に指定されている希少品種。県内では奈良時代に平城京と橘寺(明日香村)を結んだ古道が「橘街道」の名称で残るほか、万葉集には、橘に関する歌が69首詠まれているなど、奈良とゆかりが深いという。
プロジェクトでは3年前から「橘街道」の再生を目指して活動。現在、沿道に約2500本を植樹している。収穫した実を飴やお茶に加工し、試験的に商品化するなど、産業化も視野に入れているという。
1日は、大和郡山市内の街道沿いで収穫祭を開催。プロジェクトに協賛する会員や農家、大学生らが、直径3~4㌢の黄色い実を一つ一つ丁寧に取りながら、収穫を楽しんだ。大和橘の効能を研究しているという近畿大農学部4年、岡田啓史さん(22)は、「香りがよくでこぼこした見た目がかわいらしい」と笑顔を見せていた。
プロジェクト代表の城健治さん(68)は、「3年前に植えた苗が大きいもので2㍍を超えるまでに成長している。1万本の植樹を目指し今後も活動を続けていきたい」と話した。
収穫は今月いっぱい続くという。

■葉の香り、血流量増加や保湿作用の効果期待

手のひらに載るサイズで、甘くさわやかな香りを放つ大和橘。酸味が強いため生食には向かないが、ジャムなどに加工されている。また、香りのよさから果皮を香料とした「匂い袋」としても利用されるなど、用途は多岐に渡る。
橘の香りを研究する近畿大農学部の富研一助教は、大和橘の葉の香りの効能について、「血流量の増加や保湿作用の効果が期待できる」とする。
富助教らが行った実験では、葉から取り出した精油のにおいをマウスにかがせると、血管が広がって血流量が増え、皮膚の水分含有量が増える―という生理機能の変化が確認できたという。
富助教は1日の収穫祭後に開かれた講演会で研究成果を紹介し、「大和橘は食用以外にも多くの用途が期待できる。産官学が協力して研究が進めば、重要な観光資源になる」と話した。

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