橿原市長、「設置に賛成できない」 場外馬券・車券売り場計画に
2016年12月14日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良県橿原市の国道24号沿いに「場外馬券・車券売り場」の設置計画があることが13日、開会中の市議会で判明した。答弁に立った森下豊市長は「設置には賛成できない」との考えを表明。場外馬券場などの設置には地元の同意が必要ため、当面は設置できないとみられる。
市によると9月下旬に業者が市役所を訪れ、事業計画を説明した。国道24号沿いの映画館が入っている建物内での開設を計画しており、広さは計約1600平方㍍。地方競馬の馬券と、競輪の車券を販売する複合型施設で、1日あたりの来場者は約500人を想定しているという。
市によると、業者から事前の相談はなかったといい、「計画地近くには学校などがあり、教育委員からは『施設の設置は好ましくない』との意見も聞いている。計画には交通、防犯、環境上さまざまな問題があると判断している」としている。
地元住民からも反対の声が多いといい、この日の議会で答弁に立った森下市長は、「市としてはふさわしくない施設。何百人もの人が集まることを考えると、賛成はできない」と述べた。