「育児、職場…どちらあきらめなくていい」「新しい仕事、昇進オファー…迷わず進むべき」 村木厚子さんが講演
2016年12月22日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
女性の活躍をテーマに前厚生労働事務次官の村木厚子さん(60)が奈良女子大記念館講堂(奈良市)で講演し、約250人が参加した。
奈良県が3月に策定した「女性の輝き・活躍促進計画」をより進展させようと企画した。
村木さんは「女性の活躍~あなたに贈るメッセージ~」をテーマに講演し、日本の出生率や女性の就業率などを諸外国と比較してグラフで紹介。「日本の女性は健康で、教育水準も高い。準備は整っており『もったいない国』だといわれている」と指摘し、「育児休暇も大切だが、職場復帰をしてからが大変。どちらもあきらめなくていい環境づくりに期待したい」と述べた。
また、働く女性に向けて「新しい仕事や、昇進のオファーなどがあれば、迷わず進むべき」とエールを送り、「階段を上れば、見えなかったものが見えるはず」と訴えた。
参加した生駒市の主婦、久保美智子さん(38)は「丁寧に仕事や家事をされている方だと思った。視野を広げるためにも、仕事をしていた方がいいのではと考えさせられた」と話していた。