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【やまと人巡り】南浦太市郎さん(64)  印伝製造工、「燻べ」技法を独自に復活


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一般的にはなめした鹿革にうるしで模様をつけたものが印伝として知られるが、「もともとそんな簡単なものではない」という。奈良時代に起源を持ち、鹿革をワラやマツを燃やした煙でいぶして染め上げる「燻(ふす)べ」。この技法を独自に復活させた。
この鹿革は軽くて丈夫で、いぶすことにより抗菌効果もあったため、戦国~江戸時代には武将の武具や侍が持つ財布、火消しの装束として使用されていた。
自宅横の工房は香ばしいにおいで包まれていた。染め上がった鹿革は山吹色や飴色で優しい色合い。その肌触りは赤ちゃんの頬のようになめらか。「一般的な印伝より手間暇がかかるし、復活まで試行錯誤を繰り返した。それだけに、その風合いは何にも代え難い」と自信を持つ。
短大を卒業後、地元の化学研究所に勤め、約3年間、土壌の分析をしていた。ところが、加工した鹿革に感動し、印伝製造工の道へ方向転換。「革をなめしたり染める工程では研究所の経験が生きた。人生はどう転ぶかわからない」
染色などの制作技術は伝承されず、ほとんど残っていなかった。独学で技術を磨き、今では東大寺の国宝に見られる文様の再現にも成功した。「伝統工芸は材料確保から技術継承まで、すべて難しい。まだ再現できていない文様もある。40年やってもまだまだ」。挑戦はこれからも続く。  (明)

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