【やまと人巡り】石彫作業場建設でインド支援 常盤勝範さん(54)
2017年01月10日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
インドの人たちの支援のため南部のカルカラに石彫作業場を建設し、つくられた石像やレリーフを日本に運び、境内に建立、公開してきた壷阪寺(奈良県高取町)。高さ20㍍の天竺渡来大観音石像など計18体の石像が立ち並ぶ光景は圧巻だ。
住職の常盤勝範さん(54)は「堅い花崗(かこう)岩からやわらかな仏の表情を創意工夫しながらつくってきた。強いものから優しいものが生まれるイメージ。実にうまくできたと思う」と振り返る。
インドとの関わりは昭和40年代からで、交流は半世紀におよぶ。石彫事業は昨年秋の持国天など4体の建立で終結したが、「つくるのはやめますが指導は続ける。これからも支援をお願いします」。 (宮)