【やまと人巡り】マガジンに込めた奈良への思い 大浦悦子さん(69)
2017年01月10日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
地域づくりマガジン「さとびごころ(俚志)」を発行する大浦悦子さん(69)=奈良市=は、「100年住みたくなる奈良を目指しています」と話す。
元県職員。行政へのクレーム対応が多く、退職時は「人の相手も奈良もこりごり」と北海道への移住を考えた。だが地域の「がんばっている人」と接するうちに、「おもしろくなって移住し損なった」と笑う。
平成22年に人や取り組みを紹介する雑誌を発刊。古くさいと思っていた奈良の良さを再認識し、タイトルには田舎の意味を持つ「俚(さとび)」を選んだ。「素朴な俚の心に立ち返り、自然を愛し、人とのつながりを大切にしたい」。年4回発行のマガジンには、そんな思いが込められている。 (佐)