【お水取りの記】 練行衆10人「試別火」入り 3月1日からの本行に備える
2017年02月21日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
東大寺二月堂(奈良市)の修二会(しゅにえ、お水取り)に参籠する練行衆10人が20日、同寺戒壇院の別火坊(べっかぼう)で心身を清める前行の「試別火(ころべっか)」に入った。
「別火」は普段とは用いる火を別にすること。この期間中、練行衆は精進潔斎するとともに二月堂本尊に供える造花をつくったり、声明の稽古をしたりする。
近畿地方に「春一番」が吹いたこの日の午後6時ごろから、戒を授ける和上を務める平岡昇修さんや祈りの中心となる大導師の橋村公英さんら10人が次々と別火坊に着き、静かに中へと入っていった。
初めて籠もる新入1人は先に試別火入りしており、この日から一段と厳しい「総別火」入り。10人は26日から総別火となり、3月1日からの本行に備える。