【やまと人巡り】 関西にない味、自分の手で 広島風お好み焼き専門店「雪風」の富岡秀文さん(49)
2017年03月10日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
「関西風対広島風のお好み焼き戦争」が続く(?)中、広島風お好み焼きを奈良市で焼く男性がいる。
近鉄線学園前駅から徒歩5分ほどの専門店「雪風」店主、富岡秀文さん(49)。「自分で何かやりたい」と建設会社を4年前に退社した。出身は大阪だが小学5年から高校卒業まで育った広島で虜になった味を忘れられず、「関西にないなら自分で焼こう」と決心し、2年前に店を開いた。
「カチャカチャ」と手際の良いコテで作る一品を目当てに老若男女が足を運ぶ。こわもてとは裏腹に爽やかな笑顔で客を見送る「ありがとうございます」が印象的だ。前職で現場監督を経験しただけに声も大きい。「広島風のおいしさを知ってもらいたい」と意気込む。 (森)