【橿原市議会】 委員会が29年度予算案を否決 2年前の市長選のしこり、市政停滞か
2017年03月16日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良県橿原市議会の予算特別委員会が15日開かれ、市が提案した平成29年度一般会計当初予算案(445億5千万円)を反対多数で否決した。市議会は2年前の市長選のしこりから〝市長派〟と〝反市長派〟に分裂、2月の市議選後、両勢力はほぼ拮抗していた。橿原市議会の委員会での予算案否決は平成に入って以降、初めてという。
委員会審議では、市役所新庁舎建設地の土壌から環境基準を上回るヒ素が見つかったことが今議会まで議会に報告されていなかったことが問題視された。〝反市長派〟は、本庁舎に付属する東駐車場や、新庁舎最上階の展望台、近鉄橿原神宮前駅東側の地下駐輪場などの整備費の妥当性を疑問視。採決の結果、6対4の反対多数で否決された。
市側が予算案を修正しなければ、23日に開かれる本会議で予算案が否決される可能性もあるが、森下豊市長は「否決は理解できない。本会議での可決を目指したい」とした。