【学童野球】 常盤ヤンチャーズが初V 王子ドンキーズを破る 知事杯争奪選抜大会
奈良県内の少年野球17チームが対戦する「高円宮賜杯第37回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント県予選大会兼第17回県知事杯争奪選抜学童軟式野球大会」(県軟式野球連盟、産経新聞社など主催)の決勝が2日、橿原市の又一記念球場で行われた。常盤ヤンチャーズ(橿原)が王寺ドンキーズ(北葛)を8―0(五回コールド)で破り初優勝を果たした。
常盤ヤンチャーズは一回、1死三塁の好機に3番の宮田亘が左翼の頭を越える長打を放ち、これがランニングホームランになり、2点を先制するとその後も、連続四球による押し出しや敵失などこの回打者一巡の猛攻で5点を奪った。二回にも5番井上鉄太、6番和田侑也らの適時打で2点をあげ、三回にも1点を追加。投げてはエースの宮田が気迫のこもった投球と力強いストレートで相手打線を抑え、準決勝に続く完封勝利で悲願の初優勝を達成した。
王寺ドンキーズは三回、五回と満塁のチャンスを作ったが、相手の堅い守りを前にあと1本が出なかった。
常盤ヤンチャーズは8月に東京都で行われる「高円宮賜杯第37回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント大会」に出場し、王寺ドンキーズは7~8月に和歌山県高野町で開かれる「第22回記念高野山旗全国学童軟式野球大会」に出場する。
常盤ヤンチャーズの長岡真一郎主将(11)は「かなり苦しい試合でしたが、優勝できてうれしい。守りからリズムを作って攻撃に生かす野球を東京でも見せたい」と笑顔で話した。
王寺ドンキーズの金山涼矢主将(11)は「序盤に大量失点したが、その後は抑えられてよかった。悔しい気持ちを引きずらず、気持ちを切り替えて高野山を戦いたい」と話していた。