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【榊莫山と紫舟のシンフォニー②】 榊莫山「土」  太古のイメージを表現


 制作年不詳 絹本 額装 44×46㌢ 三重県立美術館蔵

制作年不詳 絹本 額装 44×46㌢ 三重県立美術館蔵

榊莫山は旧制上野中学校で松永楳園に書を習うなど早くから書になじみました。中学5年生の時に書いた「樂志論」(出品番号3)からは、榊の早熟な才能が感じられます。
満19歳で終戦を迎えた翌年、榊は奈良の書家、辻本史邑(しゆう)に入門し、中国の古典の臨書や漢詩を主題とする書の制作を行いましたが、それに留まることなく自身の書を模索していきました。主題に関しては、漢詩から日本の現代詩へ、さらには自身の言葉へと対象を移しました。また、石に漢字1字を刻むようになり、やがて石の彫刻の陰影を墨で表現する仕事に取り組み、「土」「行」「女」など漢字1字の書作品を生み出しました。
とりわけ「土」は榊にとり重要な文字でした。榊は、太古に「土」という漢字が生まれたとき、2本並んだ横棒には果てしなくひろがる地表と地中、それを貫く1本の縦棒には、地中に埋もれた一粒の種子が地表を破って発芽する姿というイメージが込められていたことを知りました。そして、そのイメージを表現しようとこの主題を繰り返し取り上げました。
本展では「土」を3点展示しており、それぞれ表現が異なります。掲載の1点(出品番号2)では、水を多く含んだ淡墨線に現れた墨のむらが豊かな味わいとなっています。  (県立美術館学芸課 稲畑ルミ子)

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