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【榊莫山と紫舟のシンフォニー③】 榊莫山 「寒山拾得」 力みのない独自の書風で書き添え


 平成6(1994)年 紙本金地 屏風 166・5×183㌢ 三重県立美術館蔵

平成6(1994)年 紙本金地 屏風 166・5×183㌢ 三重県立美術館蔵

寒山と拾得は唐時代の伝説的な人物です。寒山は、その作とされる詩からうかがうと、世俗を嫌い、世の無常を憂い、俗界と絶縁して山中に隠棲しました。自然の中で道教の書物や仏教の経典、古人の詩を読み、また世の中を厳しく批判し、人々から風顚と呼ばれました。
拾得は、天台山国清寺の豊干禅師に育てられ、国清寺の台所の仕事をしたといいます。寒山と拾得は親交があったとされ、一対で、また豊干禅師とともに絵画の主題となりました。
榊莫山は寒山・拾得に絵心を刺激され、繰り返し描きました。この屏風では、世俗を超越したような2人の姿を自由な筆致で墨描きし、寒山には経巻、拾得には箒を持たせています。2人の背後に満月を描いているのは、寒山作とされる詩の中の「円月上寒山(円月 寒山にのぼる)」によっているのかもしれません。そして、寒山の言葉「山ヘイコカ 川ヘイコカ」と拾得の言葉「イヤジャ 空ヘイコヨ」を、力みのない独自の書風で書き添えています。2人の仲の良さや、自然の中で自由に暮らす様子が伝わってきます。   (県立美術館学芸課 稲畑ルミ子)

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