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【榊莫山と紫舟のシンフォニー⑤】 榊莫山「芭蕉の山河」


 昭和60(1985)年 絹本金地 屏風(6曲1隻) 169×372㌢ 三重県立美術館蔵

昭和60(1985)年 絹本金地 屏風(6曲1隻) 169×372㌢ 三重県立美術館蔵

榊莫山が江戸時代の俳諧師・松尾芭蕉の生涯に関する自作文を書いた屏風です。松尾芭蕉(1644~94年)は榊の郷里と同じ伊賀上野に生まれ、江戸で宗匠として暮らしましたが、後に隠棲し、各地を旅しながら俳諧を追求しました。
榊自身によると、古い金屏風に白い丸と棒を描いて旅の芭蕉の笠と杖を表した上で、奈良の墨店に造ってもらった油煙墨(油を燃やしてできる煤を材料とする墨)とイタチ毛の筆を用い、文字の配分を考えながら制作しています。
元禄2(1689)年の奥の細道紀行、同年秋の故郷への帰還を経て、元禄7年に大坂で病に倒れ、10月12日に旅舎で没するまでを、芭蕉の文と句「月日は百代の過客にして 行きかふ年も又旅人也」「初しぐれ 猿も小みのを ほしげなり」「旅に病て 夢は枯野を かけまわる」などを引用しながら記しています。冒頭と末尾には「芭蕉の山河は夢みる山河 そして幻の山河だった」の一文を置き、全体をまとめています。
旅に生き、句作に一生を捧げた俳人への共感を、豊かな詩情、独自の書風で表現した作品です。 (県立美術館学芸課 稲畑ルミ子)

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