【奈良のシカ】 シーズン初の赤ちゃん誕生 6月1日~30日に鹿苑で赤ちゃん約200頭公開
2017年05月9日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良公園(奈良市)にある「鹿苑(ろくえん)」で、今シーズン初めてシカの赤ちゃんが誕生し8日、愛らしい姿が報道陣に公開された。体重3・5㌔、体長66㌢のオスで、母子ともに健康だという。
7日午前11時ごろ、苑内の見回りをしていた「奈良の鹿愛護会」の職員が、母ジカとともに弱々しく立っているバンビを見つけた。子ジカの健康状態が安定するのを待って、この日まで披露が控えられた。子ジカは、元気いっぱいに駆け回ったり、芝生の上で気持ちよさそうに寝るなど、かわいらしいしぐさを見せていた。
鹿苑には、出産間近のメス鹿が208頭保護されており、6月初旬~中旬に出産のピークを迎える。
発見した同会職員、河辺隆之さん(31)は「よくぞ無事に生まれてきてくれた」と目を細めていた。6月1~30日に鹿苑で一般公開され、7月中旬に奈良公園に放される。