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【榊莫山と紫舟のシンフォニー⑩ 】 榊莫山書、元永定正画 「誰モヰナイ」 力強い書 合作への意気込み


 昭和61(1986)年 紙本 額装 99×99㌢ 三重県立美術館蔵  

昭和61(1986)年 紙本 額装 99×99㌢ 三重県立美術館蔵

榊莫山と元永定正の合作作品です。榊莫山が「誰モヰナイ部屋ニカケタ白ト黒ノ繪」と書き、元永定正(1922~2011年)が抽象的な画を描いています。
榊が書いた文は、自身が画と書の両方を手がけた作品(出品番号87)にも見られ、榊の心にかなう文の一つであったと思われます。この作品の書は力強く、合作に対する榊の意気込みがうかがわれます。
元永の画は、単純な線と明るい色彩により、何かの器具あるいは口をあけた生き物にも見える形を散らしたもので、作者の空想力・遊び心が感じられます。
元永定正は現在の三重県伊賀市に生まれ、戦後に兵庫県へ転居しました。吉原治良が主宰する具体美術協会へ入り(1971年まで会員)、画面に絵の具を流した「アンフォルメル(不定形)」の抽象絵画や、この作品のように単純な形態・明快な色調の絵画などを意欲的に制作しました。
榊は同郷の元永と親しく交流し、夢があっておしゃれな元永の画を身近に置いて楽しみました(『大和仏心紀行』2000年)。また、元永や津高和一ら同時代の画家と合作を行いました。後に、彼らと合作する機会に恵まれたことを感謝するとともに、振り返るとなつかしいと述べています(『詩・書・画 墨と60年 榊莫山展』2001年)。   (奈良県立美術館学芸課 稲畑ルミ子)

 

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