【やまと人巡り】 「私たちの仕事を福祉事業とはいいたくない…」 どろんこ畑理事、堀内和民さん
2017年06月6日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
「私たちの仕事を福祉事業とはいいたくないんです」。農作業などを通じて障害を持つ人の生活を支援する下市町のNPO法人「どろんこ畑」理事、堀内和民さん(42)は言い切った。
どろんこ畑は平成24年に発足し、障害者と健常者が協働して果樹栽培や加工販売を実施している。「『障害者を支援しています』という看板は立てません。障害の有無に関係なく、誰もが伸び伸びと働いてほしいんです」と冒頭の言葉の訳を説明した。
今、道をコンクリート舗装するなど果樹園のバリアフリー化を目指している。「収穫した果物の重みを実際に感じてもらって、障害を持つ人にも働くよろこびを知ってほしい」 (藤)