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【鹿角抄(コラム)】 思いや人生詰まった「光」  河瀬直美監督最新作


舞台挨拶を行った河瀬直美監督(右)と主演を務めた永瀬正敏さん

舞台挨拶を行った河瀬直美監督(右)と主演を務めた永瀬正敏さん

第70回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にノミネートされた河瀬直美監督の最新作「光」。全編のほとんどが県内で撮影された作品としては、平成19年の「殯(もがり)の森」以来だ。「光」のロケ地や関係者を取材するチャンスに巡り合い、「映画好き」を公言している記者としては俄然張り切った。
河瀬監督の作品はいくつか観賞していたが、どれも「難解」という印象が強く残っていた。取材にあたり、まずは観賞。まさにタイトル通り、「光」を目で、肌で感じる作品だった。
河瀬監督の特徴である「映像美」はもちろん、主人公が徐々に視力を失っていく喪失感などを、瞳の揺らぎや感情の機微で訴えかけられた。もし「難解」という理由で河瀬作品を敬遠している人がいれば、ぜひみてほしい。映画の世界とは思えないほど、手に取るように「リアルな世界」に入り込めるずだ。
今回は、ロケ地を案内した人などに取材した。それぞれ全く違う形で映画に関わった人々だが、みなさんは口をそろえて「自分に何かできないかと思って協力した」と話した。
撮影隊の食事を担当した安達泉さん(62)は「私の作った料理がみんなのエネルギー源になって映画が作られていく。こんなすてきなことはないでしょう」と話した。そうだ、映画は何も見えている部分だけが作品ではない。エンドロールでは、数え切れない人の名前が流れる。その人の思いや人生、一つ一つが紡がれ、それぞれが生みの苦しみを味わって作品となっているのだ。
「光」はコンペティション部門では受賞を逃したが、同映画祭の独立部門でキリスト教関連の団体が独自に選出する「エキュメニカル賞」を受賞した。同賞は「人間の内面を豊かに描いた芸術的優秀作品」が選ばれるといい、まさに「光」にぴったりの賞だと思った。
記事にする作業は、作品を作り上げた人々の、熱い気持ちのほんの一部を受け取って、言葉を紡ぐことかもしれない。だが、一記者として「光」を取材できたことに、幸せを感じた。   (石橋明日佳)

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