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【榊莫山と紫舟のシンフォニー⑮  】 榊莫山 霊山ノ雪(伊賀八景) 彩色の繊細で美しい世界


 平成6(1994)年 絹本 額装 56×84㌢ 三重県立美術館蔵 

平成6(1994)年 絹本 額装 56×84㌢ 三重県立美術館蔵 

淡イ化粧ノ靈山ノフトコロ深ク觀音ハ眠ル
ある地域から印象的な8景を選び、絵画や詩で表現することは、中国北宋の宋迪(11世紀)による「瀟湘八景」に始まるとされます。日本でも瀟湘八景の影響を受け中世から「南都(奈良)八景」・「近江八景」などが選ばれ、絵画に受け継がれてきました。榊莫山はこのような伝統の上に立ち、新たに「大和八景」・「伊賀八景」を選んで画と書の作品を制作しました。
伊賀は榊の自宅がある地域です。榊は、伊賀から8景を選び作品を制作したことについて「このえらびだしは、簡単ではなかった」としつつも、「かくのに難渋しただけに、できた八景には、とても捨てがたい愛着がある」と述べています(『詩・書・画 墨と60年 榊莫山展』)。歴史的建造物を描いた「城ノ石垣」(伊賀上野城)・「芭蕉故郷塚」・「赤門(崇廣堂)」、仏教・修験道と関連させた「湯屋谷ノ寺」・「赤目ノ瀧」・「霊山ノ雪」、風景・自然を主題とする「里カラ里ヘ」・「青山高原ノ風」という構成は、榊が広い角度から伊賀の良さを取り上げようとしたことをうかがわせます。
この作品に描かれた霊山には、平安初期の創建とされる霊山寺があります。元は山頂に位置しましたが、安土桃山時代の天正伊賀の乱で焼失し、江戸時代に山の中腹に再建されました。奥之院に十一面観音像が安置されています。榊は画に添えた文中で観音像に触れています。
当シリーズの特徴として、彩色の繊細な美しさが挙げられます。この作品でも、うっすらと雪化粧をした霊山を墨と白色で描き、空には明るい水色などを施して、美しい色彩の世界を生み出しています。   (奈良県立美術館学芸課 稲畑ルミ子)   =おわり

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