【夏の高校野球】 甲子園目指し開幕 初戦は香芝が7回コールドで西大和学園を破る
第99回全国高校野球選手権奈良大会(県高野連など主催)が9日、橿原市の佐藤薬品スタジアムで開幕。甲子園出場を目指し、40チームの熱い戦いが始まった。この日は開会式と1回戦1試合が行われ、香芝が西大和学園に七回コールド勝ちした。
開会式では、高取国際高校吹奏楽部が演奏する行進曲に合わせ、昨年優勝の智弁学園を先頭に、42校40チームの球児たちが元気に入場行進した。
優勝旗返還と東英樹大会会長の開会宣言に続き、選手を代表して西大和学園の竹田一星主将が「今まで支えてくれた全ての人に心から感謝し、最後まで諦めず、全力でひたむきに、不撓不屈の精神を持ってプレーすることを誓います」と力強く選手宣誓した。
▽1回戦
香 芝 0002204=8
西大和学園 0100000=1
(七回コールド)
(香)石田―松元(西)中西、吉岡―竹田
▽本塁打=田原(香)▽二塁打=上野(香)
投打がかみ合い、大会第1号本塁打が飛び出すなどして流れをつかんだ香芝が西大和学園を七回コールドで下し、初戦突破した。
香芝は四回、2死一、三塁で7番松井の安打で得点、8番松元も安打で続き、計2点を奪った。続く五回、2死三塁で主将の4番田原が左翼に2点本塁打を放って点差を広げ、波に乗ったその後も順調に得点を重ねた。
西大和学園は二回、6番武田の安打で先制したものの、香芝の主戦・石田に苦戦して流れを引き寄せられなかった。
本塁打を打った香芝の田原は「1打席目は凡退してしまったので、なんとかして走者を返そうと思った。次の試合も自分たちの野球をするだけ」と話した。