奈良伊賀地域で産経新聞の購読試読・求人案内。

産経新聞 奈良県伊賀地区専売会産経新聞 奈良県伊賀地区専売会

産経新聞グループ各紙のご購読はこちら 0742-24-2214

専売会について専売会について各専売店の紹介各専売店の紹介地域貢献地域貢献求人内容求人内容購読・試読サービス購読・試読サービス

sanbai-02.jpg

【鹿角抄(コラム)】 仲川氏が僅差で勝利  午後の猛烈な雷雨は〝神風〟だったのか


激戦を制し、支持者から花束を受け取る仲川氏(左)

激戦を制し、支持者から花束を受け取る仲川氏(左)

任期満了に伴う奈良市長選は、現職の仲川げん氏(41)が投票総数の約4割にあたる6万1934票を獲得、元生駒市長の山下真氏(49)との大激戦を制し、3選を果たした。2022票という僅差の勝利で、仲川氏がバンザイしたのは開票開始から約4時間半後の10日午前2時過ぎだった。
仲川氏のこれまでの選挙戦をたどると、実に波瀾万丈で面白い。初当選した平成21年は当時の民主党の推薦を受けた無名の新人で、行政経験ゼロ。だが当時は民主旋風が吹いており、「風に乗った」(仲川氏)初当選だった。
2期目の25年は、戦後最多となる7人が乱立。仲川氏の得票は5万5154票と投票総数の約3割にとどまったが、保守系が3人も乱立したことで批判票が分散。〝漁夫の利〟を得た格好で再選を果たした。
そして、3期目の今回。仲川氏は当選確実の報に、集まった支持者と握手を交わしたが、「これまでで1番厳しい選挙だった」と、支持者との万歳三唱では1人、頭を深々と下げ続けた。実際、投開票が行われた9日に飛び交った情報は、ぎりぎりまで「山下氏やや優勢」だったからだ。
この日、仲川氏の陣営幹部は「投票率が高ければ、負ける可能性が高い」と、悲観的な様子だった。一方の山下陣営には「僅差だが優勢」と自信が。「これはやっぱり山下氏優勢かなあ」と思っていた午後3時すぎ、奈良市を猛烈な雷雨が襲った。
市中心部で雨が降り続いたのは2、3時間。だが、県内では停電する地域もあるなど、かなり激しかった。あの雨に、投票所に足を運ぶのを止めた市民もいただろう。ふたを開けてみれば、投票率は前回より9・05㌽低い51・01%にとどまった。あの雨は仲川陣営にとっての〝神風〟だったのかもしれない。
だが、薄氷の勝利は現市政を「刷新してほしい」という市民が少なからずいたことを証明している。仲川氏は政策推進の過程で「市民との対話が不足している」と選挙戦でも批判を浴びた。何が9万票超の〝不支持〟に繋がったのか。そこを真剣に考え、選挙で市民に約束した改革を進めてほしいと思う。
(神田啓晴)

求人情報求人情報
購読・試読のお申込み購読・試読のお申込み
お問い合わせお問い合わせ

産経新聞各紙
産経新聞産経新聞
サンスポサンスポ
Business iBusiness i
夕刊フジ夕刊フジ

グループ各紙
月刊TVnavi月刊TVnavi
MOSTLYMOSTLY
正論正論
週刊ギャロップ週刊ギャロップ

産経でんき産経でんき


読もうよ新聞読もうよ新聞

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。