【あっ、これ食べたい!】 抹茶蜜、つぶあん、白玉…良質の材料使ったかき氷 萬御菓子誂處「樫舎」
萬御菓子誂處(よろずおんかしあつらえどころ)「樫舎(かしや)」は、奈良市中院町にある。
小学生のころ、夏休みは毎日実家の和菓子屋で菓子作りの日々を送っていたという主人の喜多誠一郎さん(44)は「食べ物は素材が命。駆けずり回って菓子の材料を探しています」と話す。
「奈良漆器の器ありきで始めた」というかき氷「樫舎の氷」は、9月末ごろまでの期間限定。純水氷にかかる蜜は、「お薄」で飲む抹茶の3服分入っているという抹茶蜜。丹波大納言を腹が割れないよう丁寧に炊いた自家製つぶあん、寒ざらし粉で作った白玉とぜいたく素材ばかり。
食べ進めると、底には国産の天草を寒風にさらした寒天までたっぷり入っている。「蕨餅(わらびもち)入り」を選ぶと、九州産本蕨粉と純度の高い砂糖のみで練り上げた本物のプルプル蕨餅も味わえる。かき氷も全て、上生菓子作りで使う良質の材料を使っている。
カウンター席で「素材を壊さないように手数は加えず、素材に頼る」と言う喜多さんの話を聞きながらの菓子と飲み物のコース(要予約)もお薦め。店外にまで待つ人があふれるのもうなずける一品です。 (朋)
【住所】奈良市中院町22―3
【連絡先】☎0742・22・8899
【ホームページ】http://www.kasiya.jp/index.html
【営業時間】午前9時~午後6時
【定休日】無し
【メニュー】数量限定樫舎の氷蕨餅入り(1400円)、数量限定樫舎の氷(1000円)、抹茶と季節の生菓子(800円)、珈琲(ケニア産)と季節の生菓子(800円)、要予約でカウンター席の菓子と飲み物3~4種コース(2000円)など ※全て税別