【ツバメのねぐら入り】 平城宮跡でピーク、5万羽が夕空舞う 10月中旬まで観察できそう
2017年08月24日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良市の平城宮跡で、「ツバメのねぐら入り」がピークを迎えている。毎夕、約5~6万羽のツバメが集団で羽ばたく姿が観察でき、連日多くの市民がその様子を見守っている。
「日本野鳥の会」奈良支部によると、ツバメは日の入り後約20分かけて、同宮跡のヨシ原に舞い降りて集団でねぐらを形成する。同宮跡には毎年8月中旬、5~6万羽がねぐら入りするといい、関西有数の観察スポットという。
今月16日には午後7時ごろから、約5万5千羽のツバメが渦を巻くような群れを作り、約2千平方㍍にわたって広がるヨシ原にねぐら入りした。春~夏に子育てを終えた親鳥や巣立った若鳥は、秋までそれぞれのねぐらで過ごした後、東南アジアやオーストラリアへ帰るという。
同支部の中元市郎副支部長は「あかね色に染まる夕空を舞うツバメの姿は美しく、迫力もある。今年は10月中旬までは観察できるのでは」と話していた。