【やまと人巡り】 「奈良を拠点に奈良の魅力堪能を」 「御宿 野乃」支配人、佐々木岳史さん(38)
2017年09月6日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
8月21日、JR奈良駅のすぐ北側にオープンしたドーミーイングループのホテル「天然温泉 吉野桜の湯 御宿 野乃(おんやど のの) 奈良」(216室、最大収容537人)の支配人、佐々木岳史さん(38)。「全館畳敷きで、和風テイストに仕上げている。海外からの観光客だけでなく日本の方にも都市部で日本文化の素晴らしさを体感してもらえる」と胸を張る。
ほかの観光地と同様、インバウンド(訪日外国人客)で盛り上がる奈良だが短時間の観光で済まされるケースが多い。それだけに「京都、大阪で泊まるのではなく、奈良を拠点に奈良の魅力を十分に堪能していただきたい」ともいう。
思い入れの強さは生まれ、育ちにある。宇陀市榛原で生まれ、奈良市の北に隣接する京都府木津川市の加茂で育った。もっぱらの遊び場は奈良市内の三条通だっただけに、「素晴らしいところがいっぱい。多くの方に来てほしい」。
将来の夢は、「〝ワールドスタンダード〟。つまり、ほかのホテルと一線を画したドーミーインとしてのブランドで勝負できるホテルにしたい」と壮大だ。その足がかりとして奈良の「御宿 野乃」がある。 (吉)