【バンビシャス通信】 ジェリコ・ヘッドコーチ始動 若手の活躍が今季勝利の鍵握る
「日本で最も歴史的で美しい都市の一つである奈良で、誇りあるクラブをつくっていきたい」
2003年~06年まで男子日本代表を指揮したジェリコ・パブリセビッチ・ヘッドコーチ(66)が始動した。
クロアチア出身のジェリコ・ヘッドコーチは厳しい練習をすることでも知られており、和歌山トライアンズ、島根スサノオマジック、千葉ジェッツなど強豪クラブでチームを率いた。若手選手育成には定評があり、日本人選手の潜在能力を引き出すことにたけているヘッドコーチだ。
8月に合流した直後から走り込みを中心としたハードなトレーニングを選手に課した。「選手は素直でハードワークしてくれる。疲労と戦っているが、しっかり身体を鍛え、シーズンを通して動けるように準備している」と話す。
今季はジェリコ・ヘッドコーチの手腕により、若手がベテランをしのぐ活躍をし、チーム力を上げていくことが、勝利の鍵を握るといっていい。
日本での指導経験が10年以上あるジェリコ・ヘッドコーチ。奈良については、「これまでも何度か来ているが、当時は奈良にプロバスケットボールチームがなかったので、まさか奈良でヘッドコーチをするとは思ってもいなかった。バンビシャスに来ることができて光栄」という。指導中の厳しい表情とは違い、普段は「天ぷらが好き」と気さくな笑顔で誰とでもコミュニケーションする。
「奈良は美しい土地としてだけでなく、奈良をバスケットの町にしたい」。そう締めくくったジェリコ・ヘッドコーチの今季にかける思いは強い。
(バンビシャス広報 和田真智子)
【プレシーズンゲーム】Fイーグルス名古屋戦‖9月9日(土)午後3時▽五條市上野公園総合体育館(シダーアリーナ)▽スペシャルゲストとして奈良県出身の女優の尾野真千子さん、漫画家のクロマツテツロウさんが来場