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【奈良県立美術館特別展 没後40年 幻の画家  不染鉄②】  《海村》 今年7月発見の幻の作品  11月5日まで開催


大正12(1923)年 日本美術展覧会首席入賞 個人蔵

大正12(1923)年 日本美術展覧会首席入賞 個人蔵

京都市立絵画専門学校に在学中の大正12(1923)年、関東大震災によって中止となった帝展にかわり、大阪で開催された日本美術展覧会で首席入賞を果たした不染の出世作。今年7月に広島県尾道市の民家で発見された幻の作品である。
今回の展覧会は「幻の画家」と銘打って、いまだ不明な点も多い不染鉄の全貌に迫ろうというもの。謎に包まれた生涯の中でもとりわけ興味深いのが伊豆大島での暮らしである。
不染は宗門の中学校を卒業した後、日本画家・山田敬中の門下生となる。23歳の時に日本美術院という、横山大観らが在籍した美術団体の研究会員となって本格的に絵の勉強を始めた。しかし、両親をなくした寂しさや将来への不安などから次第に自信を失い、現実から逃れるように当時知り合った妻とともに伊豆大島へと渡った。温暖な気候風土とあんこ椿で知られる独特の風俗などから、画家たちの逗留地としても知られた大島だったが、不染は結局この地に3年もの間滞在することになった。
大島での生活を懐かしんで描いた本作には、石垣で囲まれた茅葺屋根の民家が海岸のほど近くまで軒を連ねる海村の景観や、頭上におけをのせて歩く島民や牛や犬などの動物、沖合で漁をする船や多種多様な魚介類まで描かれている。そして画面の下部には、新婚当時のほほえましいエピソードが小さな文字で書き添えられている。「ほとんど島の人となって暮らした」という島での生活ぶりをうかがい知ることのできる希少な作品である。   (奈良県立美術館学芸課 松川綾子)

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