【第26回 豊祝会】 薬師寺の山田法胤長老が講演 パーティーでは750人が舌鼓
2017年10月19日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良の日本酒を楽しむ秋の恒例行事「第26回豊祝会」(奈良豊澤酒造主催)が18日、奈良市の奈良春日野国際フォーラム甍~IRAKA~で開かれ、約750人が参加した。
平成4年、奈良豊澤酒造の大吟醸「豊祝」が全国新酒鑑評会で3度目の金賞を受賞して以来、毎年開催。この日は豊祝会の会長を務める西口廣宗・南都銀行相談役が、「社員、社長、会長が一つになったからこそ金賞が生まれた。日本一おいしいお酒を飲みながら懇親を深めてほしい」とあいさつした。
第1部では、法相宗大本山・薬師寺長老の山田法胤師が「頼らない生き方~お米とお酒が醸し出した日本のこころ」と題して講演。酒にまつわる万葉集の歌を紹介したり、心を田畑に例えたりしながら「便利なモノに頼りきらず、心を耕して自らを明かりにしてください。敬う心(敬田)、ありがたく思う心(恩田)、哀れむ心(悲田)の3つを耕すと心が豊かになる」などと話した。
第2部では、「豊祝」などの銘酒を味わうパーティーが開かれ、山田法胤師らが鏡開きをした。