【バンビシャス通信】 《スタッフ丸はだか》 本場米国仕込み 仲西淳・通訳兼スキルコーチ(35)
ホームゲーム会場のベンチで、ヘッドコーチのジェリコ・パブリセビッチ氏(66)の横にいる〝紳士〟をご存じですか。12年間のプロバスケ選手生活に幕を下ろし、今季から通訳兼スキルコーチに就任した仲西淳氏(35)。端正な顔立ち、俳優のような抜群のスタイルでジェリコ・ヘッドコーチの通訳をする姿はまるで映画の1シーンのよう。
兄の影響で小学3年からバスケを始めた。元NBA選手で〝バスケの神様〟とも称されるマイケル・ジョーダンに憧れた好奇心旺盛な少年は「米国でバスケをしたい」と英語を猛勉強。米国でバスケをする方法を調べ上げ、親を説得し、中学卒業後一人で米国に渡った。
「個」を出す米国のバスケは自分にフィットしていると感じ、15~23歳まで、本場でバスケを学んだ。帰国後、bjリーグのドラフトで指名され、昨季までプロバスケ選手として第一線で活躍してきた。
ジェリコ・ヘッドコーチはクロアチア出身でクロアチア語が母国語。ヨーロッパなまりの独特の英語の言い回しが特徴。感情表現が豊かで言葉数が多いジェリコ・ヘッドコーチの通訳は耳で聞きながらの同時通訳となる。頭の回転の速さが必要。米国で長年生活し、バスケの知識も抱負なため「感情レベルを同じにして伝える」ことを心がけ、チームでの信頼も厚い。
プライベートでは7歳、6歳、1歳の3人の息子の父親。「堂々とした男になってほしい」と幼いころから自分の言葉で意思を伝えられるようにすることを教育方針としている。ファッションセンスも「個」を出す個性的なセンスが光る。米国でのあだなは「J―Walk」。横断歩道のない道を渡ると警察に反則切符を切られる。その罰金の名前が「J―Walking」。オリジナルな道を進むバンビの「J―Walk」の挑戦は始まったばかり。 (バンビシャス広報 和田真智子)