【奈良の伝統文化】奈良芸能文化協会が「伝統文化ポーラ賞」地域ブロック地域賞を受賞
2017年11月24日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良の伝承文化の掘り起こしと顕彰・普及を進めるNPO法人奈良芸能文化協会(西口廣宗理事長)が今年度の第37回「伝統文化ポーラ賞」の地域ブロック地域賞を受賞した。
伝統文化ポーラ賞はわが国の貴重な伝統文化に貢献し、今後も活躍が期待される個人、団体に贈られる。
「社寺に伝わる伝統文化」と「庶民に伝わる民俗文化」の調査をしている同協会の伝統芸能専門部会では研究活動成果として紀要「秋篠文化」を平成15年に創刊、第11号まで重ねた。第一線の研究者の論文だけでなく、絶版などで入手困難な論文の再掲や、音源・楽譜の発掘にも着手し、CDやDVDにしてまとめた。今回、これらの活動が評価され、受賞となった。
同協会専務理事の吉川朋子さんは「奈良には口承、伝承されてきた唄や踊りがまだまだある。消えてしまう前に掘り起こし、残していきたい」と話している。
「秋篠文化」は大学、図書館に寄贈するとともに希望者に頒布している。問い合わせは同協会(☎0742・30・2636)。