【やまと人巡り】「とんでもなくいい肉ができた…」 畜産農家、松本光祐さん(57)
2017年12月26日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良県のブランド牛「大和牛」の品質を競う「枝肉共励会」で12月、最優秀賞を受賞した安堵町の畜産農家、松本光祐さん(57)は「自分でもびっくりするくらい、とんでもなくいい肉ができた」と喜ぶ。
35歳で勤めていた貿易会社を退社。父親の跡を継ぎ、現在約70頭の牛を飼育する。大和牛は平成15年にブランド化されたもののまだ知名度は低い。全国的な子牛の高騰もあり「よほどいい肉でない限り利益は出ない」。厳しい状況の中、豆腐屋から廃棄されるおからを飼料に活用するなど、低コストの工夫を重ねる。
大和牛は脂肪の口溶けがよく、風味豊かなのが特徴だ。「『大和牛っておいしい』とクチコミで広まるのが理想。そのためにはやっぱり、最高品質の肉を作らないとね」 (佐)