【バンビシャス通信】 〈監督丸はだか〉 挑戦続ける熱い指揮官、ジェリコ・パブリセビッチ氏(66)
元日本代表ヘッドコーチでクロアチア出身のジェリコ・パブリセビッチ・ヘッドコーチ(66)。ベンチでは選手のワンプレー、ワンプレーに激高し、称賛する。常に激しいジェスチャーでチームを鼓舞する。
現在6勝20敗と苦しい戦いが続くが、ジョシュア・ドラード選手(31)が加入後、12月には3連勝。24日には上位の広島ドラゴンフライズ(西地区4位、14勝12敗)に競り勝ち、ジェリコヘッドコーチもさらにヒートアップする。
そのジェリコヘッドコーチはB1の千葉ジェッツや島根スサノオマジックなど数々の強豪クラブで指揮を執ってきた。「バンビシャス奈良で新しいチャレンジを」と今季から指揮を執るが、クラブ創設5年目の若いクラブでは簡単でない。
出身のクロアチアはサッカーが盛んだった。だが、1年間で14㌢も身長が伸び、バスケットボールに誘われた。16歳だった。
「クロアチアは大きな国ではないが、多くの国と隣接しているので、さまざまなことにチャレンジして育った」といい、「チャレンジ」という言葉がフィットする。そして、「どんな悪い状況でも諦めない。それは人生に通じる」ともいう。人生はいいことばかりではないし、いろんなことが起こるのは当たり前-。動じない姿はバスケットボールの指導にも通じる。
来年、新たな「チャレンジ」をしたいというみなさん。年内最後のホームゲームを戦うこんな熱い指揮官をぜひ会場で見てください。 (バンビシャス広報 和田真智子)
【ジェリコ・パブリセビッチ氏のコーチ歴】
1990~91 Split(クロアチア)ヘッドコーチ
1991~93 PAO(ギリシャ)ヘッドコーチ
1996~98 Crvena Zvezda(クロアチア)ヘッド
コーチ
2003~06 男子日本代表ヘッドコーチ
2007~09 KK Zagreb(クロアチア)ヘッドコーチ
2010~13 島根スサノオマジック(bjリーグ)ヘッドコーチ
2013~14 和歌山トライアンズ(NBL)ヘッドコーチ
2015~16 千葉ジェッツ(NBL)ヘッドコーチ
【主な戦績】
1991 ユーロカップ 出場
1993 ギリシャリーグ 決勝進出
2005 アジア選手権 出場
2006 世界選手権 出場
2008 FIBAユーロカップ 準々決勝進出
クロアチアカップ 優勝
FIBAユーロカップ オールスターゲーム出場
2008~09 クロアチアA1リーグ 準決勝進出
2013~14 和歌山トライアンズ 準優勝
【ホーム試合予定】信州ブレイブウォリアーズ戦=29日(金)午後6時、30日(土)午後2時▽ならでんアリーナ(奈良市中央体育館)