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【羽ばたけ 奈良の新星 ③】〈スポーツクライミング〉 目指すは「東京の頂」 谷井菜月さん(14)


わずか数㌢の突起物(ホールド)に指や足を引っかけ、垂直、あるいは手前にせり出している壁を重力にあらがってすいすい登っていく-。東京五輪の追加種目として注目を集めているスポーツクライミング。中学2年生ながら、日本山岳・スポーツクライミング協会の五輪強化選手に名を連ねる逸材だ。
小学2年の頃、現在も練習拠点にしている「シルバーストーンクライミングジム」(香芝市田尻)にいとこらと遊びに行ったのが競技との出合いだった。「競い合う楽しさや、登れたときの達成感がうれしくてはまった」。以来、ジム通いが日課となり、クライミングの楽しさにのめり込んでいった。
幼少期から体を動かすことが好きで、遊びといえば近くの公園に向かうのがもっぱらだった。母の詔子さん(46)は「幼稚園の頃から鉄棒でくるくる回って遊んでいました。うんていも得意でしたね」と振り返る。
指先だけで自身の体重を支えるクライマーだけに握力も強く、中学2年女子平均値の1・5倍となる36㌔を計測。ユース代表のヘッドコーチを務める、日本山岳・スポーツクライミング協会の西谷善子強化副委員長は「谷井はホールドを持つ力が強い。一度つかんでしまえば、淡々と登っていく」。華奢な腕に見た目からは想像もできないパワーを秘める。
性格は自他共に認める「負けず嫌い」。ジムには週5日通ってトレーニングに精を出す練習の虫だ。平日は3時間、休日はみっちり7時間。納得がいかなければ、詔子さんが迎えに来ても「帰らない」と言って譲らず、課題をクリアできるまで取り組むことも。天性の素質と積み重ねた努力が実を結び、国内外の大会で次々に好成績を収めていった。
初の海外遠征となった昨年7月のアジアユース選手権(シンガポール)では、クリアした課題の数を競う「ボルダリング」と、登った高さで争う「リード」の2種目で準優勝。「緊張せずに力を出し切れた」と勢いづくと、登る速さを競う「スピード」を加えた複合種目で実施された世界ユース選手権(8~9月・オーストリア)で、快挙を成し遂げた。
2002、03年生まれが対象の複合ユースBに出場し、スピードとリードで1位、ボルダリングで2位となり、初の世界大会でいきなり頂点に立ったのだ。総合力の高さ、大舞台での強さを存分に見せつけ、「挑戦する気持ちを忘れなかった」とうなずいた。
国・地域別の五輪出場枠は男女とも最大2人。代表入りを懸け、世界トップレベルの選手らとしのぎを削ることになる。自身が優勝した世界ユース選手権では、同学年の森秋彩(あい)選手(14)=茨城県山岳連盟=が2位、1学年上の伊藤ふたば選手(15)=岩手県山岳協会=が3位。一緒に表彰台を独占した同年代の2人とは、大会や合宿を通じて交流があり「仲は良いけど、ライバルでもある」と闘志を燃やす。
現在は五輪強化選手として、月に1~2回、東京で行われる強化合宿に参加。「結果を出さなければ、代表には残れない」と危機感を抱きながら、2月から始まる国内大会、さらには8月に開催される世界ユース選手権(カナダ)の連覇を今年の目標に掲げる。
もちろん、その先に見据えるのはただ一つ。「東京五輪に出て、金メダルを取る」。世界の頂へ-。14歳は最高峰への歩みを止めない。   (森西勇太)

  日本山岳・スポーツクライミング協会の西谷善子強化副委員長(ユース日本代表ヘッドコーチ) 「精神的なタフさがあり、勝ちたいという欲求が強い。今後、身長が伸びれば動き方の幅が広がり、さらに強くなると思う。東京五輪だけでなく、その先も活躍が期待できる選手だ。同年代のライバルと切磋琢磨し、相乗効果で強くなっていってほしい」

 たにい・なつき 平成15年9月23日生まれ、橿原市出身。小学2年から香芝市のシルバーストーンクライミングジムで競技を始める。昨年7月、アジアユース選手権のリード、ボルダリング両種目で準優勝。同8~9月にオーストリアで開催された世界ユース選手権では、2002~03年生まれが対象の複合ユースBで金メダルに輝いた。154㌢、41㌔。県山岳連盟所属。橿原市立光陽中学2年。

たにい・なつき 平成15年9月23日生まれ、橿原市出身。小学2年から香芝市のシルバーストーンクライミングジムで競技を始める。昨年7月、アジアユース選手権のリード、ボルダリング両種目で準優勝。同8~9月にオーストリアで開催された世界ユース選手権では、2002~03年生まれが対象の複合ユースBで金メダルに輝いた。154㌢、41㌔。県山岳連盟所属。橿原市立光陽中学2年。

スポーツクライミング
壁に取り付けた「ホールド」と呼ばれる突起物に手足をかけて登る競技。壁に設定された複数の課題(コース)に挑むボルダリング、命綱をつけて到達できた高さを争うリード、壁を登り切る速さを競うスピードがあり、東京五輪ではこの3種目を組み合わせた複合種目を実施する。国内ではボルダリングの人気が高く、日本はワールドカップ(W杯)の国別ランキングで4年連続1位に輝いている。

 

 

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