奈良伊賀地域で産経新聞の購読試読・求人案内。

産経新聞 奈良県伊賀地区専売会産経新聞 奈良県伊賀地区専売会

産経新聞グループ各紙のご購読はこちら 0742-24-2214

専売会について専売会について各専売店の紹介各専売店の紹介地域貢献地域貢献求人内容求人内容購読・試読サービス購読・試読サービス

sanbai-02.jpg

【ニュータウン新時代 生駒・鹿ノ台自治会の奮闘㊤】緑地活動10年 よみがえった景観


住民の手によって維持、管理されている花壇と桜の木=生駒市

住民の手によって維持、管理されている花壇と桜の木=生駒市

街中に点在する花壇に60種2千株の四季折々の花々が咲き誇り、桜やモミジなどの樹木900本も街路を彩る。わずか10年前、せっかくの緑地帯に雑草が生い茂り、ごみが散乱していた光景も今は昔だ。
「当時はまさにジャングル状態で、散歩でも通りたくないほど汚かった。どうにかしなくてはいけない、という一心だった」
生駒市北部の大規模ニュータウン、鹿ノ台。現在は約7千人が暮らすこの住宅街で、かつて自治連合会長を務めた山田勲さん(69)は振り返る。
鹿ノ台は昭和40年代、伊藤忠都市開発(東京都)によって造成が進められた。総面積121・8㌶で、総区画数は2400戸。ピーク時には8500人が居住した。分譲が始まった50年当時、働き盛りだった「団塊の世代」が多く、今では全住民の4割を65歳以上の高齢者が占める。
緑豊かで美しかった街並みは、30年以上の時を経て変貌。家具や家電といった大型ごみの不法投棄も横行し、一部の緑地は荒れ野も同然に変わり果てた。「自分たちの街が〝オールドタウン〟と化してしまってはいけない。住みやすく、美しい街並みを保たなければ」。立ち上がったのは山田さんら住民だった。
平成20年、自治連合会の下部組織として「ECOKA委員会」を設立。委員長に就任した山田さんを中心に、公園や道路沿いのオープンスペースを活用した緑化活動に着手した。鹿ノ台に6カ所ある広大な花壇にチューリップやパンジー、ダリアといった色とりどりの花々、街路には桜などの樹木を一つ一つ植え、緑地の機能回復と自然景観の形成を図ったのである。
約10年がかりで整備した面積は、東京ドーム約3個分に相当する12㌶超。緑化活動に携わった住民は延べ千人にも上る。防犯と景観に配慮し、樹木の剪定も業者任せにはせず、住民自ら手がけているのも特色だ。
街ぐるみの地道な活動が評価され、同委員会は昨年12月、環境省の「第5回グッドライフアワード」で、環境大臣賞(地域コミュニティ部門)に輝いた。以前とは見違えた街並みを眺めながら、活動を牽引した山田さんが実感を込める。
「委員会だけではこの活動は続かない。地域の担い手として住民自身が参加することに意味がある」

全国各地にあるニュータウンのご多分に漏れず、少子高齢化が着々と進む生駒市・鹿ノ台。活気あふれる街を目指して奮闘する住民の姿を3回にわたって紹介する。

求人情報求人情報
購読・試読のお申込み購読・試読のお申込み
お問い合わせお問い合わせ

産経新聞各紙
産経新聞産経新聞
サンスポサンスポ
Business iBusiness i
夕刊フジ夕刊フジ

グループ各紙
月刊TVnavi月刊TVnavi
MOSTLYMOSTLY
正論正論
週刊ギャロップ週刊ギャロップ

産経でんき産経でんき


読もうよ新聞読もうよ新聞

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。