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【鹿角抄(コラム)】女性記者が仕事に失望しないように…健全な取材環境を (田中佐和)


女性記者へのセクハラ問題が世間を騒がせている。取材の裏側で多くの女性を悩ませてきた悪習が、こうして社会問題として取り上げられたことには隔世の感があり、実に感慨深い。
私が入社したのはもう10年以上前だが、当時はセクハラに対する社会の認識が熟しておらず、20代前半はたびたび嫌な思いをした。
取材先の相手から体を触られ、ストーカーまがいの行為を受けた際には、さすがに困って職場の先輩に相談した。「あの人とはもう関わらなくていい」とアドバイスを受け従ったが、その先輩から引き継いだ「ネタ元」だったので、申し訳ないという気持ちが大きかった。取材先の所属する組織に抗議するとか報道するとか、今言われているような対応は考えもしなかった。
だが、セクハラに対する社会の意識が高まり、そうした環境はここ数年で劇的に変わった。夜に会うときなど気をつかってくれる取材先は増えたし、女性記者も早い段階で「NO」と主張するようになった。若い後輩記者と話していると私自身、我慢しすぎていたと気付かされることも多い。
そんな中での今回の財務省事務次官の女性記者へのセクハラ発言は、時代錯誤も甚だしい。黙認せずに行動に出た女性記者の心情は十分理解できる。
自分の言動が相手にどう受け取られるか、共感力や時代に合った想像力が欠如したままの世代は、今も一定数存在する。女性記者に名乗り出ろと言った財務省もしかり。被害者である彼女に非があったような批判の声にも、日本という国が性暴力に対して、まだまだ理解が未熟であることを痛感させられる。
記者は朝も夜も取材先と会って1対1の人間関係を構築し、話を聞き出すのが仕事だ。それは取材対象が人である限り、これから先も変わらない。奈良支局には4月、新人の女性記者が赴任した。新しい時代を切り開く彼女が記者という仕事に失望しないように、健全な取材環境についてともに考え、女性記者の活躍の場を広げていきたい。

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