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「がん検診受けよう」、子宮頸がん経験の原千晶さんの対談も 橿原で10日


 「奈良県がんと向き合う日」に合わせ、県は10月10日、イオンモール橿原(橿原市)で、タレントの原千晶さんとがん専門医によるトークショーや、予防や検診に関するパネル展示などがん検診の受診を促す啓発イベントを実施する。

 がん検診の受診率を向上させ、県民が検診の重要性など考える契機にしようと、県は平成21年10月にがん対策推進条例を施行。10月10日を「県がんと向き合う日」とした。

 イベントでは午後2時から、2歳で卵巣がんを発症以来、闘病生活の傍らシンガーソングライターとして活躍する「より子」さんによるオープニングコンサートを開催。

 続いて、タレントの原千晶さんと、がん専門医で東京大学医学部付属病院放射線科の中川恵一准教授が「がんのひみつ」と題し対談する。原さんは、子宮頸がんを発症後、手術や抗がん剤治療を経験。23年に婦人科がんの会「よつばの会」を設立し、啓発活動に取り組んでいる。

 会場では啓発グッズが配布されるほか、検診と予防に関する「がんを知る展」も開催。参加無料。問い合わせは、県健康づくり推進課(電0742・27・8662)。

 36年連続、県内の死因1位 検診受診率、全国平均下回る

  昭和54年以降、36年連続で県内の死亡原因1位のがん(悪性新生物)。平成26年の死亡者数は男女計4077人で、総死亡者数の29・5%を占める。全国でも約36万8100人(同年人口動態統計)が死亡、総死亡者数の28・9%を占めるなど、死因の3分の1となっている。

 一方で、県内のがん検診受診率(25年)は、胃がん37・2%(全国39・6%)▽肺がん35・5%(同42・3%)▽大腸がん35・8%(同37・9%)▽子宮がん39・2%(同42・1%)▽乳がん39・4%(同43・4%)―といずれも全国平均を下回っている。

 県などによると、胃がんの5年相対生存率は、検診で発覚した場合の87・8%に対し、自覚症状で発覚した場合は53・3%と低い。早期発見は生存率を大幅に向上させる可能性が高いとされている。

 担当者は、「時間がないことや『怖い』ことを理由に受診しない人もいるが、早期に発見できれば治癒率が格段に高い。がんを正しく理解し、積極的に受診してほしい」としている。

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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)

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