【バンビシャス通信】石橋ヘッドコーチが躍進誓う 来シーズン開幕待ち遠しい
昨シーズン途中でアシスタントコーチ兼選手から急遽、ヘッドコーチに就任した石橋晴行氏(44)が、2018-19シーズンをアソシエイトヘッドコーチとしてチームを指揮することが決まった。昨シーズンはB2残留争いをしていたチームを立て直し、終盤にはプレイオフに進出するチームから勝ち星をあげるなどチームを上向きにしただけに、来シーズンの躍進が期待できる。
石橋氏は1996年に日立に入団した。当時はbjリーグもなかった時代。バスケットボール選手で生活できるのはほんの一握りだった。夕方まで仕事をして、その後、バスケットという実業団でのプレー。謙虚な物腰と丁寧な応対は、営業としても働いていた経験が生きているに違いない。
ゲーム中は声を荒らげて選手を叱咤する姿は見られず、冷静沈着な態度で指示を出す。大阪エヴェッサ在籍時はbjリーグ初年度からの3連覇に貢献するなど、プロバスケットボール選手としてトップカテゴリーでプレーして21年になる。選手としての経験を生かし、対戦チームの特徴、特性を調べるスカウティングを徹底。相手に合わせたディフェンスの戦術を用いて上位チームから勝ちをたぐり寄せてきた。
座右の銘は「努力」。「これまで超一流の選手が超一流の練習をするところをみてきた」という。話し方は穏やかだが、厳しいプロの世界で生き抜いてきた目は険しい。
「昨シーズンの悔しさを糧に上位に食い込む」と石橋氏は誓う。シーズン開幕が待ち遠しい。 (バンビシャス広報 和田真智子)