学力テスト 奈良は全国平均やや下回る
文部科学省が小学6年と中学3年を対象に行った平成30年度全国学力・学習状況調査(学力テスト)で県教委は7月31日、県内の結果を発表した。各教科の平均正答数は、中学校の数学Aを除くすべての科目で全国平均をやや下回った。
教科に関する調査は、国語と算数・数学はそれぞれ知識を問う「A」と活用に関する「B」があり、今回はさらに知識、活用を問う理科を3年ぶりに実施。4月17日に調査が行われ、小学校194校、中学校103校、特別支援学校小・中学部が参加した。
小学校の平均正答数は、国語Aが12問中8・3問と全国平均を0・2㌽、国語B、算数A・B、理科はいずれも0・1㌽下回った。中学校の平均正答数は、理科が27問中17・3問と全国平均より0・6㌽低く、国語A・B、数学Bは0・1㌽下回った。数学Aが唯一、同㌽だった。
また、同時に実施された質問紙調査によると、「理科の勉強は好きですか」という問いに肯定的に回答したのは、中学校で55・5%(全国62・9%)と低く、理科が課題であることが浮き彫りとなった。
調査結果について県教委の担当者は「特に中学の理科で下回った。まず理科好きになるよう現在、取り組んでいる」と説明。今回の結果を踏まえ、8月下旬に市町村教委担当者、10月に小・中学校教員を対象に、指導改善に向けた説明会を開く予定という。