観光バス駐車場、完全予約制に 16日から大仏殿前などで
2018年08月5日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
訪日外国人観光客(インバウンド)の増加によって、奈良市の奈良公園周辺で観光バスによる渋滞が深刻化していることを受け、県は16日以降、大仏殿前駐車場と高畑駐車場の観光バス受け入れを完全予約制にする。
両駐車場には団体観光バス計約120台が止められるスペースがある。現在は予約したバスの優先駐車場として利用され、予約に空きがあれば飛び込みでの駐車も可能となっている。だが、平成25年度に1万9993台だった無予約バスは、29年度には5万2445台に急増。観光シーズンには駐車場出入り口に待機バスが並び、長時間の渋滞が発生している。
そこで、県は16日から、大仏殿前駐車場を完全予約制に切り替える。当初は混乱が予想されることから、高畑駐車場は今月中は無予約バスの乗降のみを受け入れ、9月から駐車を完全予約制にするという。
県担当者は「春日大社や興福寺、民間の駐車場を活用してもらうよう、バス会社や旅行会社に周知を図りたい」としている。
予約は前日の午後2時まで(先着順)に、奈良公園団体バス駐車場予約センターホームページから。問い合わせは同センター(0742・85・1250)。