「遺品が語る沖縄戦」 般若寺で19日まで
2018年08月16日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
73回目の終戦の日を迎えた15日、沖縄戦戦没者の遺品を展示する「遺品が語る沖縄戦~心に灯す平和の火~」が、奈良市の般若寺で始まった。19日まで。
沖縄戦の悲惨さや、当時の沖縄の人の生活を伝えようと、有志で作る「沖縄戦遺骨収容国吉勇応援会」が企画し、初めて奈良で開催されることになった。
沖縄方言で「ガマ」と呼ばれる洞窟で半世紀以上、遺骨収集に当たった国吉勇(79)さんが掘り出した戦没者の遺品約点を展示。火炎放射によって変形したガラス瓶や飯盒、磁器製の手榴弾などが飾られている。
同会学生共同代表の米イエール大学2年、西尾慧吾さん(19)は「沖縄戦の遺品を見る機会はあまりないと思う。この展示会が沖縄戦や平和について考えるきっかけになれば」と話した。
拝観時間は午前9時~午後5時まで。拝観料は大人500円、中高生200円、小学生100円。問い合わせは同寺(0742・22・6287)。