小惑星を「Omiwa」と命名 大神神社崇敬者の天文学者・古川さん発見
2018年08月21日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
天文学者で大神神社(桜井市)の崇敬者だった古川麒一郎さんが昭和57年に発見した小惑星の一つが「Omiwa」(オオミワ)と命名され、古川さんの関係者から命名の記念額が神社に奉納された。
古川さんは大阪市出身。京都大大学院で宇宙物理学を学んだ後、東京天文台(現国立天文台)などに勤務し、多くの小惑星を発見した。
小惑星の命名権は発見者にあるが、古川さんが平成28年に86歳で亡くなって以降、複数の小惑星が命名されないままになっていた。遺志を継いだ妻の鈴子さんが、そのうちの一つをOmiwaと名付け、国際天文学連合に申請。先月11日に承認された。
Omiwaの小惑星番号は24640。火星と木星の間にあり、直径は約5㌔。約4・2年かけて太陽の周りを1周している。
古川さんは大神神社が毎年発行する「大三輪暦」の監修者を務め、生前は参拝を楽しみにしていたという。大神神社は命名について「大変光栄で、ありがたい」としている。