生駒ケーブル、開業100周年 家族連れでにぎわう
2018年08月29日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
大正7年、日本初のケーブルカーとして奈良県生駒市で開業した「生駒ケーブル」(近鉄生駒鋼索線)が29日、100周年を迎えた。生駒山の麓にある鳥居前駅では記念グッズが配布され、大勢の家族連れらでにぎわった。
生駒ケーブルは大正7年8月29日に開業。現在は鳥居前|宝山寺間(0・935㌔)と、宝山寺|山上間(1・052㌔)を運行し、生駒山上遊園地に向かう家族連れを運ぶほか、沿線住民の通勤・通学の足としても利用されている。
近年は大阪平野を一望できる景観が訪日外国人客の人気を集める一方、三毛猫とブルドックをそれぞれモチーフにしたユニークな車両「ミケ」と「ブル」も大好評。ミケとブルはこの日、創業当時の「生駒鋼索鉄道」の社章を模したヘッドマークを掲出し、路線を走った。
また、鳥居前駅の改札では、乗車した児童や幼児にブルとミケをあしらったサンバイザーを配布。これから遊園地に向かうという大阪府八尾市の小学4年の男児は「ケーブルカーは顔がかわいくて好き」と笑顔。母親は「非日常感を味わえる。これからも変わらず残していってほしい」と話していた。