「今の奈良」を知って 女優の紺野美沙子さんら東京でシンポ
2018年09月11日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
日本人の心のふるさと、奈良の魅力を首都圏の人にも知ってもらおうと、シンポジウム「こころで見る奈良~もっともっと知りたい奈良~」(産経新聞社主催、県など共催)が、東京都千代田区の明治大学アカデミーホールで開催された。
奈良では今年、春日大社が創建1250年の節目を迎え、来月には興福寺(奈良市)の中心伽藍、中金堂が江戸時代の焼失以来、約300年ぶりに落慶する。そうした「今の奈良」を知ってもらうのも狙い。
9日に行われたシンポジウムでは、聖武天皇が愛した四絃琵琶の復元楽器による演奏が披露された後、女優の紺野美沙子さん、モデルでタレントのはなさん、フリーライターのもりきあやさんらが「わたしの好きな奈良」と題してトークショーを繰り広げた。また、興福寺の多川俊映貫首、帝塚山大学の西山厚教授、県ビジターズビューローの中西康博専務理事ら「奈良の達人」による講演もあった。
トークショーで、はなさんは「奈良では1400年間、仏像と人間が互いに守り守られてきた」と話し、講演では西山教授が「奈良は日本で一番多くの物語を持っている地です」と歴史の重みを強調。さまざまな角度から語られる古都の魅力に、約千人の観客は興味深そうに聞き入っていた。